スイッチ
第24章 夢の続きを、いつか。
A「松潤に、男同士の恋愛について否定的な事言われてんじゃないかなって・・・
もちろん、松潤はそんな偏見持ってないと思うよ?!
でも、翔ちゃんの事でナーバスになってたし・・・思ってもない事言っちゃったりするかもって。」
N「まーくん・・・」
A「ゴメン、にのが2人の事すごい真剣に考えてるのに・・・
俺、にのの事ばっかで・・・」
シュンとする相葉さんだけど、俺は胸が締め付けられる程グッときてるよ?
N「バカ、嬉しいよ・・・」
また涙が溢れそうになって、ギュッと抱き付いて顔を隠す。
俺が落ち込むかもって思って、こんな素敵なプレゼント用意して・・・
慰めてくれるつもりだったんでしょ?
A「ホントは・・・指輪と迷ったんだ。」
N「指輪?」
ふふ、色んなアクセサリーを真剣に選ぶ相葉さんを想像して、思わず頬が緩む。
A「・・・指輪のが良かった?」
N「ペアリングだと目立つし・・・ネックレスのが服に隠してずっと付けれるから、良いんじゃない?」
A「じゃなくて・・・、」
N「え?」
A「いや、何でもナイ。」
少し顔を赤くして、プイと横を向いてしまった相葉さん。
N「なによ。」
A「いてぇっ!」
耳をグイっと引っ張ってコッチを向かせる。
言いたい事あんならハッキリ言えっての。
ジッと見つめると、さらに顔を赤くした相葉さんが、真剣な表情になって口を開いた。
A「いつか、指輪買ってやるから。
・・・おっきいダイヤが付いたやつな!」
N「・・・・・・・・え?!」
指輪って、そういう・・・、
N「んんっ」
後頭部を掴まれて、いきなり激しいキスをされて思考がまとまらない。
待って、ちょっと待って、
さっきの言葉って・・・
ユックリと唇を離されて、至近距離で見つめ合う。
A「にのって、たまに鈍感だよね。」
男の目をした相葉さん。
一瞬で顔が熱くなる。
N「そんな、だって・・・」
俺なんか選んじゃって、後悔しない?
相葉さんみたいにカッコ良くて優しくて温かい人、もっと他に良い人が・・・
A「・・・なんか良くない事考えてる。」
不機嫌そうに相葉さんが呟いて、俺を抱きしめる。