スイッチ
第24章 夢の続きを、いつか。
A「ネックレス、にのが安心できるならって思って作ったけどさ・・・
本当は俺のが不安なんだ。
にのがどっか行っちゃわないように、繋ぎとめておきたいのは俺の方。」
小さな声で、俺のネックレスをいじりながら囁く。
N「なに言ってんの・・・」
顔をあげて相葉さんを睨んだ。
N「俺がどっか行くわけないじゃん!
10年以上、諦められずにお前の側を離れられなかったんだよ?!
キモチの大きさで俺に勝てると思うなよ!!」
ドサっと押し倒して相葉さんに馬乗りになると、
目を見開いていた相葉さんが、ふ、と優しく笑った。
A「俺よりバカだなぁ、にの・・・」
N「・・・は?」
A「先に好きになった方が勝ちだと、本気で思ってんの?」
相葉さんの顔から笑顔が消えた。
見下ろしているのは俺の方なのに、押さえつけられたように体が動かない。
怒っちゃった・・・?
A「・・・可愛いなぁ、もう。
怒ってないよ?」
小さなため息を吐いた相葉さんにそっと腰を支えられて、くるりと反転させられる。
ベッドに寝かされた俺の隣で、半身だけ起こして優しく俺の髪を梳かしてくれた。
向かい合うように横になると、また真剣な表情で真っ直ぐ見つめられる。
A「ゴメンね、バカなのは俺だね。
にのへの想いに気付くまで随分時間がかかった。」
ポロポロと零れる涙をもう止めようとは思わない。
この涙は相葉さんへの溢れる愛だ。
A「でも、にのは少し間違ってる。
自分が想い続けたから、今があると思ってるだろ?」
優しく優しく、俺の髪を、頬を撫でる相葉さん。
A「もし、にのが途中で俺を想う事をやめていたとしても・・・
俺はにのを好きになったよ?」
絶対好きになってた、と自信満々に言う相葉さん。
ホント・・・?