スイッチ
第24章 夢の続きを、いつか。
N「ぅ・・・ふぇ・・・っ、」
情けない泣き声が響いて恥ずかしい。
せっかく相葉さんが見つめてくれてるのに、俺いま絶対ブサイクだよ・・・
A「くふふ、にのを好きだって気付いた俺はね?
きっと猛アタックして、にのを振り向かせようと必死になるんだ。」
よしよしと頭を抱き寄せられて、相葉さんの甘い声がより近くから聞こえる。
A「・・・俺たちは、どう転んでも結ばれる運命なんだよ。」
たぶん、と付け足すのが相葉さんらしい。
そこも絶対って言ってよね。
N「・・・そんなに、俺の事好き?」
A「うん、ぞっこん。」
N「んふふ・・・そうなんだ。」
A「ニヤけちゃって可愛いー!!」
ギュッと抱きしめられて、お互いのネックレスがチャリっと音を立てた。
N「・・・これ、ありがと。
大事にします。」
A「うん、喜んでくれて嬉しい♡」
どちらからともなく、キスをした。
恋人って、甘いね。
こんなに、幸せなんだね。
A「にの・・・」
相葉さんの唇が俺の耳元へ移動する。
A「指輪・・・もらってくれるよね?」
甘い声に目眩がした。
A「にのちゃん、」
俺の返事を、チョット緊張して待ってる相葉さんが愛おしい。
N「・・・ムリ。」
A「は?!」
パッと体を離して俺の顔を覗き込む。
あり得ねーだろって顔してるよ。笑
N「そんなの貰っちゃったら、俺みんなに見せびらかしちゃうもん。
相葉さんにプロポーズされたーって、コンサートで叫んじゃうかもよ?」
良いの?と相葉さんに詰め寄る。
N「俺にプロポーズなんてしちゃったら、本気で一生逃がさないよ。
逃げ道ぜんぶ絶ってやる。」
首に腕をまわし、ニコっと微笑むと
相葉さんの顔が赤くなる。
A「あーもう・・・やっぱにののが一枚上手だよな・・・」
N「ん?」
A「俺より情熱的な告白しやがって・・・
キュンキュンしちゃったじゃん!
もう今すぐ結婚しよ!
指輪買いに行こ!!」
N「ちょっ、落ち着け!!」
ベッドに押さえつけられて、肌をまさぐられる。
チクリとした痛みを感じて驚いた。
N「お前っ・・・!!」
胸元に、小さな赤い痕。