スイッチ
第24章 夢の続きを、いつか。
N「・・・俺が今、なんて言ってほしいか分かる?」
言葉を欲しがるなんて、女々しいかもしれないけど・・・
聞きたいんだもん。
上目遣いで見つめると、真剣な表情で考える相葉さん。
なんだよ、難しい事じゃないだろ?
A「・・・・・・・・・・・えっと。
言葉責め?いま?」
N「・・・・・・・。」
A「朝からもう・・・♡」
N「違うわバカ!!」
それは昨日だ!
今そんなエロスいらねーだろ!!
N「もう良い・・・」
A「もう、怒りん坊なんだから〜!
冗談だよ!!」
プイっと背中を向けた俺を、相葉さんが後ろから抱きしめる。
A「にーのちゃん♡」
甘い声で呼んだって知るもんか。
もう俺ラブラブモード萎えちゃったし。
どうせ怒りん坊だよっ。
無視を決め込む俺に、相葉さんが後ろでクスクス笑ってるのが分かる。
A「かず♡」
N「っ!!」
聞き慣れない呼ばれ方に、心臓がドキドキとうるさく鳴り出した。
A「かず、コッチ向いて?」
N「・・・・・・・・・。」
ユックリと振り向くと、愛おしそうに優しく笑ってる相葉さん。
俺の、大好きな表情。
A「名前呼ばれてドキドキしちゃったの?
可愛いなぁ、もう♡」
N「・・・雅紀、」
仕返しだよ。
ウルウルの上目遣いをして、精一杯甘えた声で名前を呼んでやった。
A「・・・これヤバイね。笑」
N「うん、ヤバイ。笑」
良い大人が名前を呼ぶだけでクスクス笑い合ってるなんて、バカみたいだ。
しかも、ガキの頃から一緒にいる男相手にだよ?