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第24章 夢の続きを、いつか。




んふふ、聞こえてんだろ?
照れて黙る相葉さんって結構珍しいかも。
口をむにっと噤んで可愛い。




初めは、ただの友達だったよね。


次は大事な親友になって。


それから同じグループのメンバーになった。



・・・そして、恋をした。



いや、きっと初めから。
恋なんて感情を知らない頃から、想ってたんだよ。
だっていつだって相葉さんは俺の特別だったもん。





A「ふふっ・・・ねぇ、にの、」



今度はなんだよ。



A「なんか俺、お姫様攫って逃げてるみたいじゃね?」



駆け落ちみたい、なんて言って楽しそうに笑う相葉さん。



N「こんな爽やかな朝に発想がおかしいよお前は。」




・・・ふふふ。



A「ウケてんじゃん!」



だって、じわじわクるんだよ。
駆け落ちってバカじゃないの。笑



N「何でこんなバカ好きになっちゃったんだろ。」



A「ひっど!!俺にベタ惚れのくせに!!」



N「うん、ホント悔しい。」



A「え、」



N「俺をここまで惚れさせたんだから、必ず責任取ってもらいます。
俺にプロポーズまがいな事言ったの、忘れんなよ?」



驚いた表情で俺を見つめていた相葉さんが、ニヤリと笑う。



A「・・・もちろん。
いつか必ず、プロポーズしてやるから。
大人しく待ってろよ?」



N「っ・・・、」



急にイケメン出してくんじゃねーよ・・・



真っ赤になった俺を見て、してやったりと嬉しそうに笑う相葉さん。



マネージャーの車に乗り込むと、恥ずかしさもあって早々に寝たフリをした。



隣の相葉さんの体温と、車の振動が心地良い。
いつの間にか本当に眠ってしまった俺は、短い夢を見た。





相葉さんがなんだか焦ってる。
ああ、俺が泣いてるんだ。


俺の手の中には、キラキラ輝く指輪。


耳元で何か囁かれて、泣きながら
ふふっと笑った俺。



幸せそうじゃん。







ふふふっ。
新しい目標できちゃったなぁ。



相葉さんのお嫁さんになるために、俺がんばるよ。




現実になる日は、きっと来るよね?
何年かかったって良い。









絶対あの指輪、手に入れてやる。











end.



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