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第8章 松本くんの提案。


S「最近、俺メンバーと良く飲むなぁ・・・」


たくさんの料理をバクバクと食べながら、呟く翔くん。


M「そうなの?」


S「雅紀とニノとも最近飲んだんだ。別々にな。」


M「別々・・・」


さっきの言い方からして、翔くんから誘った訳では無さそうだ。


M「相談されたのか。」


S「ピンポン。」


お腹が空いてるんだろうけど・・・
話を進めつつも料理を一杯口に詰め込むもんだから、頬袋がいっぱいのリスみたいになっていて可笑しい。


それにしても、それぞれが翔くんに個別に相談か。
あんなにラブラブに見える2人だけど・・・


M「うまくいってないの?」


S「・・・いや?うまくいってるっちゃいってる。
あんなラブラブカップル見た事ねーよ。」


じゃあ何だ。


O「・・・“まだ”なのか。」


M「え?」


話を聞いていないと思っていたので、驚いてリーダーに振り向いた。


S「そうなんだよ智くーん。」


M「え?まだヤッてないの?」


S「そうなんだよ松本くーん。」


付き合ってそこそこ経つよな?
何やってんだあの2人。


S「まぁさ・・・男同士だし色々大変なんだろ。
それは分かるっつーか想像はできなくはないし、そんな焦って先進まなくても良いと俺は思うんだ。」


M「そりゃ確かにそうだけど。
翔くんは何に巻き込まれてるわけ??」


途端に赤くなる翔くん。


S「とりあえず、雅紀は置いといて・・・
ニノなんだよなぁ〜・・・」


頭を抱え下を向いたまま黙ってしまったので、リーダーをチラリと見てみる。


興味無さそうに酒を飲んでいるが、きっとちゃんと聞いてはいるんだろう。

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