テキストサイズ

スイッチ

第8章 松本くんの提案。


M「・・・カズがどうしたの。」


S「誤解せずに聞いてほしいんだけど。
ニノがすげー可愛いんだよな・・・」


M「は?」


S「好きとかじゃねーよ?!
でも、雅紀と恋人になってからのニノって雰囲気が増したっていうか・・・」


O「ふふ、危ないよなぁ。」


S「そーなんだよ!!」


やっぱリーダーちゃんと聞いてたんだ。
でも危ないってなんだ?



S「すげー甘えてくんの・・・。
飲んだ時もそうだったんだ。
ニノん家だったんだけど、仕草や喋り方がもう甘えてんだよ!
全然そんな気ないのに、ニノに見つめられたらそらせなくて・・・。」


M「カズがスキンシップ多いのは元々だろ?」


仕草だって天然で可愛い奴だ。
何を今更・・・。


S「いくら酔ってるからって、今までのニノが俺に跨ってキスすると思うか??」


M「はぁ?!」


翔くんにキス?!
跨って?!
さすがにリーダーも驚いたらしく、小さく噎せた。


S「相談に乗ってたんだ。そしたら、ありがとうって、抱きつかれてさ。
そのままキスされて・・・しかもその後すげー可愛く笑うの。
もう誘ってるとしか思えないんだよ。」


M「まさか・・・」


S「もちろん、それは無いよ。
でもそれが問題なんだって!
もし誰彼構わずあんな態度取ってみろよ・・・」


M「翔くん相手だったから、気が緩んでたんじゃないの?」


S「・・・それは確かにあるかもしれないけどな。
でも、それはそれで問題だ。」


一気に喋って喉が渇いたのか、ビールをグイっと飲み干す翔くん。
俺は空いたグラスにビールを注ぎながら先を促す。


S「相談に乗って以来、ニノに懐かれている。」


・・・確かに、楽屋で相葉ちゃんが居ない時は翔くんの隣にいる事が多い気がする。


S「たいがい雅紀との事を惚気てくるんだけどさ、腕を組んできたり、太ももに手置いてきたり・・・ベタ甘なんだよ!」



これだけ聞けば、翔くんに気があるみたいだ。
カズはどういうつもりなんだ?


甘えたいなら、
楽屋でふざけてばっかいないで相葉ちゃんに甘えれば良いのに。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ