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第10章 波乱。


ほとんど眠れず朝を迎えた。


あの後、翔さんに家まで送ってもらってから氷で目を冷やしながらシュミレーションをした。


アイツとする話。
相葉さんとする話。


仕事が終わった相葉さんから電話がかかってきた時は、泣きそうになるのを必死で堪えた。
少し心配されたけど、酔ってるフリをして誤魔化した。


本当は今日を最高に幸せな気分で迎えるハズだったのに・・・


また溢れそうになる涙を堪え、スタジオに向かった。






午前中の仕事を終え、『嵐 様』と書かれた楽屋へそっと入る。
まだ入り時間にはかなり早い時間だから誰もいない。


今日は雑誌のグラビア撮影。
夕方頃に相葉さんが到着するので、そこからの撮影になる。


・・・バラエティ番組の収録じゃなくて良かった。
絶対普通にトークなんか出来なかったよ。



とにかく、相葉さんと会う前にアイツと話をつけておかなければいけない。


アイツから届いたメールを睨み付けながら、カバンをソファに放り投げて楽屋を後にした。


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