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第10章 波乱。


ぞろぞろと廊下を歩く俺たちは無言だった。


先輩の横に大野さんが歩いていて、その後ろに潤くん、1番後ろに相葉さんと俺が並んで歩いた。


これからどうしよう・・・


先輩がどう動くかも分からない。




しばらく歩くと、翔さんと数名のスタッフが見えた。



S「ご心配お掛けしておりますが、もう少しの間待って頂けませんか。じきに皆戻りますので!」


「でも騒ぐ声や物音が・・・」


怪訝な顔をしたスタッフ達を両手で制していた翔さんがこちらに気付いた。


S「智くん!!」


O「しょーもない喧嘩だ。」


S「ちょっ・・・」


喧嘩という言葉にざわつくスタッフ達。


「お騒がせして申し訳ない!
ちょっとお互い熱くなってしまってね。」


先輩が笑顔でスタッフに声をかける。


O「お前らも謝れっての!」


M「・・・すみませんでした。」


A「確かにちょこっとね、熱くなっちゃったよね〜。すみません!」


N「すみません・・・。」



S「メンバーがご迷惑をおかけ致しました。申し訳ありません。」


N「翔さんっ・・・」


先輩に深く頭を下げた翔さん。



「・・・いや、私が大人気無かったんだ。悪かったね。」


先輩が俺を見てる気がしたけど、俺は目を合わせられなかった。

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