スイッチ
第11章 やっぱり波乱。
潤くんが翔さんのもとへ行った後、楽屋へ戻った俺たち。
相葉さんが熱いコーヒーを淹れてくれて、気分も落ち着いた。
何から話せばいいのか・・・
A「会いたかったよ、にの。」
N「え?!」
予想してなかった言葉に驚く。
ふんわりと抱き締められて、手、痛い?と小さな声で聞かれた。
アイツに強く握られたせいで、赤く痕が付いた手首。
N「・・・痛くない。」
A「そう・・・良かった。」
AN「「・・・・・・・・・・」」
相葉さんが少し震えてる。
N「ごめんなさい・・・。」
A「謝らなくて良い!」
俺の肩に埋めていた顔をバッと上げて、叫ぶように言った相葉さん。
N「でも・・・」
A「これからもにのが隣に居てくれるなら、それで良いんだよ!
俺はなんとも思わない!
身体、大丈夫?どこが痛む?」
今にも零れそうな程目に涙をためて、俺の体をさする。
N「・・・痛い所なんて無いけど。え?なに?」
A「ほんとに?!素直に言って良いんだよ?
いくらでもマッサージしてあげるから!」
相変わらず半泣きで、主に腰をさする相葉さんの態度に違和感を感じる。
N「ねぇ、何で腰ばっかりさするの?」
A「え?!だって・・・」
目を逸らしてしどろもどろになる相葉さんに、俺の予想は確信に変わる。
N「俺が浮気したと思ってるんだ。」
A「なっ・・・!!浮気だなんて思ってないよ!!」
N「でも俺が犯されたと思ってんじゃねーか。」
A「おかっ・・・・・!!」
絶句して固まる相葉さん。
もう、バカ!!
N「してないよ?」
A「え?!」
N「ヤる訳ないじゃん、もう!」
A「ほんとに・・・?」
涙目の情けない顔。
心配かけさせちゃったな・・・
N「・・・何でそんな風に思ったの?」
A「だって・・・さっき、にのを見つける前に翔ちゃんに聞いたんだ。
昨日アイツと2人で飲んでたって。
俺が電話した時もにの様子が変だったし、何かあったんだって思って・・・」
・・・やっぱり誤魔化せてなかったか。
N「それにしたって・・・飛躍しすぎでしょ。」