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スイッチ

第11章 やっぱり波乱。


A「でもアイツにあんな怯えてたじゃん!
何か脅されてたんだろ?!」


こんな状況になっちゃったんだ。
全部話すしか無いよな・・・


N「・・・バレたんだ。相葉さんと俺が付き合ってるって。」


A「は?」


N「俺が悪かったんだよ。先輩に警戒もせずまんまと2人きりになっちゃって・・・言い寄られた。」


A「・・・・・・・・・」


N「押さえ付けられて・・・キスされそうになった時、とっさに相葉さんの名前呼んじゃったんだ。」


A「俺を・・・呼んだの?」


N「ゴメン・・・無意識だった。
それでバレて、黙ってる代わりに言う事聞けって・・・」


思い出すだけで虫唾が走る。


N「だから・・・、」


相葉さんと別れる事を選んだ。
また溢れ出す涙のせいで、うまく喋れない。


A「にの・・・」


相葉さんは俺を強く抱き締めて、背中を優しく撫でてくれた。


A「ゴメンね、そんな時に側にいてあげられなくて・・・」


被っていたキャップを取って、頭にチュッとキスをされる。
前髪をかきあげられておでこにも。
優しいキスは瞼やこめかみに下りてくる。


N「ダメだよ、俺相葉さんと別れるって言ったんだ・・・」


言った瞬間、ピタリと動きが止まった相葉さん。


A「・・・どういう事??」


眉間にシワを寄せて、真っ直ぐに俺の目を見る。


N「俺との関係をバラされたら、嵐が終わるだろ・・・
ボロが出ないうちに、別れて元の関係に戻ればアイツが何言おうが証拠は無い。」


A「何も無かった事にしようっての?」


N「・・・・・そうだよ。」


A「・・・ふざけんなよ。」


声が怒ってる・・・
顔を見れなくて俯いた俺の頭に、相葉さんのため息がかかった。


A「ずいぶん勝手なんだな、にの。」


N「だって!!」


至近距離にある相葉さんの目を、涙目で睨む。


N「お前以外の男に触られるなんか死んだ方がマシだ!
絶対にイヤだ!
・・・でも、バラされる訳にも行かないじゃん。
別れたって、メンバーとしては近くに居られるだろ?!
嵐も、お前も、俺も守るにはこれしか無いんだって!!」



一気に捲し立てて軽く目眩がする。



N「・・・お前は平気なのかよ、俺が別の男に触られても。」



睨み合っていた相葉さんが気まずそうに目を逸らした。



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