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TRAP

第1章 Next stage

((秀太side))





西島の軽々しい発言に少し腹を立てていた





宇「そういえば千晃ってどこに住んでる?」

千「成田駅のすぐ近くだよ!」




とんだ偶然だった

成田駅のひとつ先の駅が俺の家の最寄り駅だったからだ




日「じゃあ秀太の家のすぐ近くだね」

千「そうなの?」

秀「成田のひとつ先の駅を降りてすぐのとこに家ある」

千「じゃあ帰り道は一緒だね!」




さっきまでのイライラはどこへ行ったのやら

とたんに今は帰り道が楽しみだ

そんな俺の心境を分かりきった直也くんと日高は

さっきからこっちを見てニヤニヤしている



日「秀太,襲うなよ((ニヤ」

秀「…は?(笑)」

浦「だめだぞ秀太,まだはやいぞ(笑)」

秀「…しばくよ??」

浦「ごめんなさい(笑)」





そして,待ちに待った時間がやってきた




千「じゃあ秀ちゃん,帰ろっか」

秀「ああ」




話そうとしても言葉がでてこない

たくさん話したいのに,口数が減ってしまう



千「秀ちゃん,眠いの?」


千晃の突然の質問


秀「え,なんで?(笑)」

千「だって,あんまり話してないから」

秀「ん,ごめん(笑)」




仕事はできるのに,子供っぽくてかわいらしい

千晃のそんなところに,みんなは惹かれたのだろう

今ならとても共感できる




秀「千晃…はさ,西島のこと…好き?」



千晃はぽかーんとしている

そりゃそうだ

唐突にこんなこと聞いて,困らない人なんかいない




秀「…ごめん,仲良さそうだったから,そうなのかなって思った」

千「ううん…にっしーはちょっと苦手。女の子の扱いは慣れてるんだろうけど,私は…」

秀「そうなんだ…変なこと聞いてごめんね」

千「大丈夫だよ(笑)」



それを聞いて,全身の力がほぐれた
西島が好きだと聞いたら,きっと放心状態にあっただろう






このあと,他愛のない会話をしながら帰った

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