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TRAP

第1章 Next stage

((宇野side))





少し二日酔いの頭を抑えながら,いつものようにエレベーターに乗り込む



美和さんに挨拶をして,今日も綺麗に掃除されている廊下を歩く



タイムカードを切り,軽くドアノブに手を掛け,ゆっくりと扉を開けると



いつも通り直也くんがコーヒー片手にパソコンとにらめっこをしている



デスクでは千晃が少しだるそうに寝ていて,だっちゃんがいたわっている



浦「宇野ちゃんおはよう,二日酔い??(笑)」

宇「うん,ちょっと(笑)…千晃どうしたの?」

日「千晃も二日酔いだって」

宇「千晃は昨日そんなに呑んでたイメージないんだけど(笑)」

日「普段は全く呑まないらしくて,呑んでも1杯で終わりなのに昨日は2杯も呑んだから帰ってからすごいふらふらしたって(笑)」

宇「お酒弱いんだね(笑)」




鞄の中から書類を出したとき,ドアが開いた



立っていたのはにっしーと真司郎だった




與「おはようさ〜ん」

宇「おはよう!にっしーもおはよう!」

西「おはよ…って千晃どうしたの?」

浦「二日酔い」






にっしーと真司郎は千晃の元へ駆け寄っていった




((みんな千晃ばっかり。))




どうしても,にっしーと仲良くしている千晃にいい気はしなかった





日「宇野」

宇「あ,だっちゃん…どうしたの?」

日「それこっちのセリフな。暗い顔してるけど。」

宇「え,そんなことないよ(笑)」

日「あるから言ってんの(笑)」

宇「う〜ん…」

日「まあ,言いにくいなら言わなくてもいいよ。そのかわり無理しないでね」

宇「だっちゃん…ありがとう…」





だっちゃんのさりげない気づかいは,私の心を温かくしてくれた

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