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TRAP

第1章 Next stage

((千晃side))






お酒にとても弱く,1ヶ月に1杯呑むか呑まないかくらいの頻度の私が1日に2杯も口にしたのが馬鹿だった





a-classのみんなはかなり酒に強い





それと裏腹にとんでもなく酒が弱い私は,案の定頭痛と吐き気に襲われた





秀ちゃんとの帰り道はなんとか堪えたものの,別れた後は道端で何度も吐きそうになった






朝になっても変わらない





いつもより1時間はやく家を出て,デスクで寝ることにした






会社に着きブランケットを羽織っているとき,だっちゃんが現れた




日「あれ,千晃はやいね。どうしたの?」

千「二日酔い…。お酒弱くて…」

日「え,そんなに飲んでなかったじゃん(笑)」

千「2杯もむり……」

日「じゃあこれ飲んでで」



だっちゃんはそう言って栄養ドリンクを差し出した



日「少しまずいけど効くから」

千「ありがとう…」

日「頭痛い?だるい?」

千「頭痛いしだるい…」





((だっちゃんって,とっても優しいんだな…))





私のことを気づかって,いたわってくれるだっちゃん






このときすでに,惹かれ始めていたのかもしれない

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