TRAP
第2章 Distance
((秀太side))
やっと忘れることができたのに
よりによってどうしてこのタイミングなのか
もう終わったことだとわかっていながらも考えてしまう
やっと新しい恋が見つけられたのに…
____________________
"藤沢美和"
その日は付き合い始めて1か月の記念日だった
美味しいご飯を食べて一緒にお祝いをしようと以前から約束していた大切な日
有名なフレンチの店も予約して
2人で一緒にピンキーリングを選ぼう
そう約束していた
美和が大好きな花もプレゼントしようと
記念日の前日は花屋に行き
たくさんの花と何分もにらめっこして
"幸せを願う花"のムーンダストを入れたブーケを作った
美和の喜ぶ顔が見たくて
でも、記念日の日
美和は会社に出勤してこなかった
何度電話をしても繋がらない
家を訪ねると,既に美和はどこかへ引っ越したあとだった
もう二度と名前を呼ぶことも、会うこともない
必死に忘れようとしてきた
もともと西島は美和と同期で仲良くしていたし
連絡をとっていてもおかしくない
西島は何も悪くない
わかっていながらも、気持ちが追いつかなかった
タイムカードを切ることも忘れ,部屋を出る
美「末吉さん,おつかれさまです」
エレベーターの前には本郷さんがいる
いつものことなのに,美和と重ねてしまう
秀「…お疲れ」
美「お帰りですか?タイムカード切られてないみたいですが…」
秀「…あぁ。忘れてた」
美「そう…でしたか。では,私がかわりにやっておきますね」
秀「ありがとう」
美「お気をつけて。」
本郷さんは何も関係ないのに
すぐに重ねてしまう自分をとことん恨んだ
やっと忘れることができたのに
よりによってどうしてこのタイミングなのか
もう終わったことだとわかっていながらも考えてしまう
やっと新しい恋が見つけられたのに…
____________________
"藤沢美和"
その日は付き合い始めて1か月の記念日だった
美味しいご飯を食べて一緒にお祝いをしようと以前から約束していた大切な日
有名なフレンチの店も予約して
2人で一緒にピンキーリングを選ぼう
そう約束していた
美和が大好きな花もプレゼントしようと
記念日の前日は花屋に行き
たくさんの花と何分もにらめっこして
"幸せを願う花"のムーンダストを入れたブーケを作った
美和の喜ぶ顔が見たくて
でも、記念日の日
美和は会社に出勤してこなかった
何度電話をしても繋がらない
家を訪ねると,既に美和はどこかへ引っ越したあとだった
もう二度と名前を呼ぶことも、会うこともない
必死に忘れようとしてきた
もともと西島は美和と同期で仲良くしていたし
連絡をとっていてもおかしくない
西島は何も悪くない
わかっていながらも、気持ちが追いつかなかった
タイムカードを切ることも忘れ,部屋を出る
美「末吉さん,おつかれさまです」
エレベーターの前には本郷さんがいる
いつものことなのに,美和と重ねてしまう
秀「…お疲れ」
美「お帰りですか?タイムカード切られてないみたいですが…」
秀「…あぁ。忘れてた」
美「そう…でしたか。では,私がかわりにやっておきますね」
秀「ありがとう」
美「お気をつけて。」
本郷さんは何も関係ないのに
すぐに重ねてしまう自分をとことん恨んだ