テキストサイズ

TRAP

第2章 Distance

((與side))






與「実彩子ちゃん,飲みすぎや。」

宇「ん〜,いいのぉ〜っ!まだまだぁ〜っ」








宇野実彩子,絶賛酔っ払い中でございます








與「もうあかんて。そろそろやめとき。」

宇「だいじょ〜ぶっ!もう少し…」

與「実彩子!!!!!」







言うことを聞かない実彩子に腹が立ち,大きい声を出してしまった







與「飲んで忘れようとしたって無駄や。ちゃんと向き合わな。」

宇「でも…」

與「千晃,きっと不安がってるで。にっしーにも。」

宇「…」

與「正直に話して,きちんと想いぶつけなあかんよ。」

宇「え…それって……」

與「このままでええの?」

宇「でもにっしーは千晃のことが好きで…」

與「ヤケ酒ならいくらでも付き合うで?」

宇「…うん,わかった……」







好きな人をほかの人の元へ送る








正直,かなりしんどいけど








それでも送り出す意味がある








実彩子が笑っているため







そう自分に言い聞かせた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ