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TRAP

第2章 Distance

((秀太side))






突然,夜中にチャイムが鳴った








((こんな時間に誰だよ…))








そっとドアを開けると,日高が立っていた








ビールとつまみが入った袋を俺に差し出してきた








秀「俺に?」

日「話聞いてやるよ」

秀「…さんきゅーな」







日高とは昔から仲がいい








周りにはいつも"似ている"と言われている







日「美和ちゃんのこと,考えすぎじゃない?」

秀「忘れようとしてもだめなんだよ…なんてゆーか…」

日「忘れようとしたら忘れらんねーよ」

秀「…は?」

日「忘れるんじゃなくて,しまうんだよ。美和ちゃんとの苦い思い出なんかよりも強く強く心に残るような出来事があれば,自然とそっちが頭に浮かぶようになる」

秀「そっか…」

日「考えすぎんなよ」








日高はいつも俺にヒントを与えてくれる








何度も助けられてきた

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