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TRAP

第2章 Distance

((浦田side))







ミーティングを終え帰ってきたみんなの顔はとてもすっきりしていた







浦「ミーティングどうだった…って聞くまでもないみたいだけど」

西「うん、ばっちり!」

日「もうぎくしゃくすんのは嫌だからな(笑)」

與「ミーティングにこうやって時間とるのも今日だけやで!!!」

宇「はい,すみません(笑)」

浦「じゃーはじめますか。今日は第一段階の確認に入るよ。…」








仕事にプライベートのことを持ち込んではいけない






一般的には常識かもしれない







でも,そんなことでうまくいくのだろうか








世界には,人の数だけ感情がある








嬉しい,悲しい,楽しい,苦しい








気持ちやその度合いは,その人のそのときの境遇次第で次々と変化していく








感情は"生き物"だ








今たてているプランだってそう







旅が100倍楽しくなるように








そう思って企画しているけれど







"もし"







旅の前日に最愛の人と別れることになったら








"もし"








旅の最中に家族が亡くなったという知らせが届いたら







どんな気持ちになるだろう








きっと,旅なんてする気分じゃなくなるだろう








そんなときでも"来てよかった"と思えるものを作りたい







人それぞれ個性があって,好みも全く同じ人なんていない







みんなが"楽しい"と思うものを作るのは不可能かもしれない








でも,1人でも多くの人を笑顔にしようと努力することは可能だ







だから,仕事にはポジティブな視点とネガティヴな視点の両方が必要だと思う







a-classが崩れない理由はそこにある

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