テキストサイズ

ある晴れた冬の日に

第3章 約束


淳也side

窓辺から入る柔らかい日差しと、ちょうどよい室温に、長椅子の上で寝そべっていた俺は、気持ちよくまどろんでいた…。

ーーーー


それは過ぎ去った青春の1ページ。

季節の移り変わりと共に、俺と舞尋の仲は急速に深まり、先輩後輩を超える間柄になっていく…。

そんなある日。

俺は彼女に聞かれた。

『ねぇ。じゅんは私のどこが好き?』

澄んだ瞳で見つめられて、たまらない…。
俺は、くすっと笑って質問に答える。

『全部。この髪も、頬も、小さな口も、細い腕に足のつま先まで…俺を夢中にさせてる』

すると舞尋は赤くなった。

『嬉しい…。
私この学校に入学して、ほんとに良かった。でなきゃ、じゅんと会えなかったんだもん』

『運命を感じるよな』

『っ…』

俺は舞尋を抱き寄せた。
可愛くて、いとしくて、どうにかなりそうだった。

俺は

こんな幸せな日々がずっと続くと、信じて疑わなかったんだ……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ