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ある晴れた冬の日に

第4章 告白


淳也side

実はちょうど萌音のことを考えていて、かかってきた電話に俺はびっくりしながらも、嬉しかったんだ。


"メリークリスマス"か。
そういえばずっと昔にも口にしたっけな。

舞尋と…。

「ありがとうね。蓮池は楽しく過ごしたのか?」


『はい、私は友達と遊びに行って…。先生は何をしてました?』

「僕は別に…何もしてない」


『じゃあチキンとかケーキは食べなかったんですか?』


なぜか早口でしゃべる彼女は、どこかいつもと違うと感じる。


「おいおい、そんなの1人で食うわけないだろ?大体クリスマスなんて僕には関係ないんだ」


『そんなの、寂しすぎます』


「仕方ないだろ誰もいないんだから。いいんだよ、慣れてるからね」


『慣れてるって…』


17才の君はあまりにも純粋だった。

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