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ある晴れた冬の日に

第5章 故郷へ


淳也side

俺は萌音の様子をずっと観察していたんだ。


俺の母校に連れて行った時、道にしゃがみこんだ君は、明らかに何かに困惑し、おびえているように見えた。


それに俺と母さんの会話を聞いて、舞尋の名前にも強く反応していて。
まるでその名前を前から知っていたかのように。


ドクッ、

萌音が見た自分とは

もしかして……

舞尋なんじやないだろうか?

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