ある晴れた冬の日に
第7章 ごめんね
目を覚ますと、そこは周りをカーテンで仕切られたベッドの上。
ここ、保健室だ。
「やっと気がついたか?」
「良君!私どうなったの?」
「急に倒れた君を、おれがおぶって未来と運んだんだ」
「…そうだったのね。ありがとう。もう大丈夫だから教室へ戻るわ」
私は身体を起こした。
すると良君が言った。
「考えてくれた?その、おれとつきあう事」
「ええ…。ごめんね、私好きな人がいるの」
「好きな人って…まさか三上先生とか言うんじゃないよな?」
「…」
「そうなのか。はんっ、あんなおっさんのどこがいいんだ?」
「先生はおじさんじゃないわ」
「おれは君を誰にも取られたくないっ。つきあうって言ってくれるまでここから行かせない」
「だめよそんなの!通して」
良君は私の前に立ちふさがった。