
密猟界
第9章 死海のほとり
「目…覚ませよ」舌打ちして、ぶっきらぼうに云う。「ゆ…うの」ハァーと、大きなため息をして、大あくびする。
「─ゆのッ」ようやく気がついたらしい。首根っこにかじりついて「ゆ…ユノォ」寝臭い口で、息を吐きかけてくる。
「ぼ、僕…ね─」「変な夢か」匂う息から、顔を反らしながら、云うと、「ユノー怖いよう…」肩に顔を埋めてきた。
「夢の話だろ、もういいよ」「うん。─でも怖い、怖くって僕」押し退けて、立ち上がり、「ここを、出よう」鏡の前にいく。
(…この前で踊って─)鏡に顔を寄せようとして、絶叫に振り返った。
暗くて、よく見えない。手探りでスイッチを押す─明るくなる。白いレースのようなものを被って、チャンミンが叫びながら、踊っていた。
近づきながら、「チャンドラ。ライブで、その声でパフォーマンス出来ないか」呆れたように云った。
「う…ユノォ」泣き声になる。白いものを取ってやろうとして、「あっ…蛇の脱け殻…」悲鳴が上がった。「─気持ち悪い!」涙と冷や汗に濡れて、ベソをかいた顔を出した。「金運のお守りだぞ?」白っぽいビニールのような脱け殻を、振り回す。
「─ゆのッ」ようやく気がついたらしい。首根っこにかじりついて「ゆ…ユノォ」寝臭い口で、息を吐きかけてくる。
「ぼ、僕…ね─」「変な夢か」匂う息から、顔を反らしながら、云うと、「ユノー怖いよう…」肩に顔を埋めてきた。
「夢の話だろ、もういいよ」「うん。─でも怖い、怖くって僕」押し退けて、立ち上がり、「ここを、出よう」鏡の前にいく。
(…この前で踊って─)鏡に顔を寄せようとして、絶叫に振り返った。
暗くて、よく見えない。手探りでスイッチを押す─明るくなる。白いレースのようなものを被って、チャンミンが叫びながら、踊っていた。
近づきながら、「チャンドラ。ライブで、その声でパフォーマンス出来ないか」呆れたように云った。
「う…ユノォ」泣き声になる。白いものを取ってやろうとして、「あっ…蛇の脱け殻…」悲鳴が上がった。「─気持ち悪い!」涙と冷や汗に濡れて、ベソをかいた顔を出した。「金運のお守りだぞ?」白っぽいビニールのような脱け殻を、振り回す。
