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腐男子恋愛日常-parallel world-

第6章 ~初デート~

「歩、今の時点でどのくらい使った?」

「7000円かな
研磨君は?」

「俺は、5000円」

2~5号館の買い物の時点で、こんだけ散財していた。

残りは、6A~6D館での買い物だけか。

「どけどけ~!!」

「「?」」

4号館の方から、1人の男性と1人の女性が駆け出して1人の女性が2人を追いかけている。

「誰か、その人達を捕まえて~!!」

よく見ると、男性の腋には1つのケースが抱えられている。

「もしかして、あの箱に入ってるのってサークルの売上金!?」

「多分、女性が売り子の姉ちゃんの注意を逸らしてる隙に、あの男が箱を盗んだんだろう」

そう推理しながら、研磨君は数歩前に出る。

やる気だ。

「歩、もし箱の中身が散らばったら
わりぃんだけど拾うの手伝ってな♪」

「わかったよ」

階段を駆け上がり、柵に手をかけて勢い良く男性と女性に向かって、研磨君は飛び降りた。

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