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腐男子恋愛日常-parallel world-

第2章 ~リスタート~

高校生活で初めて、ヤンキー以外のダチが出来た。

「……あれ…?」

突然、日向が考え込むような仕草をする。

「日向、どうした?」

「いや、何故か思い出せないけど…。
前にも、梶君と屋上でこんなやりとりをしたような感じがして…。」

「あぁ、言われてみれば…。」

確かに、日向とまともに話すのは今日が初めての筈なのに…。

心のどこかで、初めてじゃないような感覚がする…。

「まぁ、気のせいだよね!
第一、今日がまともに話すの初めてなのに」

「そうだよな!」

その時、ちょうどチャイムが鳴った。

「あっ、チャイム鳴ったから戻ろうよ」

「日向」

「ん?」

屋上のドアへ、向かおうとする日向を呼び止める。

「俺のことは、研磨で良いぞ」

「僕のことも歩で良いよ、研磨君♪」

「おう、歩♪」

俺と歩は、屋上を出て教室へ戻った。

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