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腐男子恋愛日常-parallel world-

第10章 ~歩の嘘~

微かに笑顔を浮かべながら、真の瞼が閉じて真は亡くなった…。

「真…。」

真、待ってて…。

兄さん、すぐに真の元へ行くからね…!

僕は、家中に油やガソリンを撒き散らす。

2階も、玄関も、家の外や庭にも撒き散らせるだけ撒き散らした。

そして、火を付けると一気に家の中が燃え広がる。

「真、あともう少しだよ…。
だから、それまでちゃんと待っててね…。」

研磨君、今まで本当にありがとう…。

それから、本当にゴメンね…。

僕は、真の遺体に寄り添いながら、全焼して死ぬまで目を閉じて待った。

◇花音学園4階・1年C組◇

-研磨視点-

「えっ…?」

「嘘だろッ!?」

「そんな…!」

「日向…!」

翌日、学校の朝のHRで日向家が全焼して、歩と真の焼死体が見つかった事を知らされた…。

「歩…!」

俺は、その訃報を受けいられずにいた…。

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