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華は儚く美しく

第2章 桜色の想い

 一人の夜、急に寂しさが押し寄せて来る。このまま僕は、孤独なのだろうか? そんな疑問が頭を支配して苦しくなってしまう。そんなことを考えているうちに眠りについた。


 夢を見た。桜がいなくなる夢を。血だらけになり、辛そうに、でも、安らかな笑みを浮かべて倒れていた。鮮明で現実な夢。


 それ以来、桜のことが気がかりだった。桜の顔を見れば安心できるのに、そういう時に限って中々、来てくれない。

 本当は今まで何通もの文を書いていて、でも渡せずにいる。僕に翼があればすぐに会いに行くことができるのに。それすら叶わない。

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