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カラダからはじまった愛は

第4章 告白

 ふたりで会うのは夜の車の中か、ラブホテル。
1.2時間の短い逢瀬を重ねていた。

 お互いの唇から言葉を感じていた。

 好き…大好き… 

 愛してる

 愛おしい

 感じる

 一緒にいたい

 離れたくない

 しあわせ

 ありがとう

 
 哲さんが
 
 …ほしい…


 ふたりの会話は少なかった

 少しでも繋がっていたかったから

 唇は言葉を発するためではなく

 愛を求め合うためにふさがれていた…。


 そんな 夏の夜。

 次の日 瑠衣はラウンダーの会議で山形に行く予定になっていた。毎月一回、1人で高速バスで行っていた。

 「 山形まで送っていこうかな。」

 哲のその言葉に 

 昼間 会えるの、車で3時間近くかかるのに…

 瑠衣は一緒にいれることに胸が弾んだ。

 「 どこか行きたいとこある? 」

 …米沢の黒岩神社!

 瑠衣が好きな写真集に載っている神社だった。

 鳥居から差し込む光が本なのに眩しくて

 なにか新しいエネルギーが感じられ

 ときおり瑠衣はひとり眺めていた。

 いつか行ってみたい。

 そう 思っていた場所があることを哲に伝えた。





 

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