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カラダからはじまった愛は

第4章 告白

 翌朝、高速バスに乗り、はじめの停留所でバスを降りた。停留所から少し離れたところで彼が、が小さく手を振り待っていてくれた。

 朝の日差し、こんな時間にふたりで会えるとは思ってなかったから、とても新鮮でわくわくしていた。車に乗りおはようのキスをした。

 山形までの道のりも、はじめてのドライブデートで少し緊張もしたけど、新しい哲さんを知るようでうれしかった。 

 途中、話をした黒岩神社に寄ってくれるという。行ってみたいと思っていた所に哲さんと行ける。行って何があるわけでもないだろう、けれど、そんな哲の気持ちと行動がありがたかった。
 
 ナビを頼りにたどり着いたその神社は決して大きくもなく、ひっそりとたたすんでいた。鳥居をくぐり、その静かな参道をふたりで手を繋いで歩いた。ふたりきりのその時間は永遠で、まるでナニモノかに見守られているかのように感じていた。   

 『 …いつか…いつの日か…

   哲さんと一緒に なりたい…』

 そう願わずには いられなかった。 


 山形に着いて会議の時間までの間、私がいつもいく喫茶店でモーニングをするのも楽しかった。
 
 新しいふたりの想い出に
しあわせを感じていた。

 こんなにも長く話をしたのははじめてだった。

 会議の終わりを待って、まっすぐに福島に戻ることにした。限られた時間の中、早くふたりきりの時を過ごしたかったから…。

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