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カラダからはじまった愛は

第2章 はじまりは

 再婚した瑠衣の夫はとても強引でわがままだった。常に瑠衣がどこで誰と何をしているかを気にしていた。退社時間を過ぎても連絡をしないと、会社まで迎えにくるような男だった。

 最初の結婚生活は、何をするにも「お袋にきいてから」という相手だったから、夫の強引さはむしろ頼りがいがあって、もう自分で考えなくていいんだ、そんな風に思えた。「お前は馬鹿なんだから考えるな」そう思わされていった。

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