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「はい？
いつ俺がやきもちやきました？」

「さっきの電話で“そんなに心配なら学校についていけばいい”とか言ったよな」

「言いましたよ。だってそうでしょ？
かずは俺と同じ高２なのに、まるで小さな子のように心配してるから・・・それが？」

「それだけか？」

「それだけかって、それの何がやきもちになるんですかね」

「そのあと何を言ったか覚えてるか？」

「俺何か言いました？」

「ついさっきの事なのに、覚えてないのか？」

「覚えてないのかって言われても・・・」

「“久しぶりに電話くれたと思ったらかずの話し。俺の事も気にしてくれてもいいじゃないですか！”って」

「あっ！」


思い出した。
言った言った、言いましたよ。


「おっ、俺そんな事・・・言いましたっけ？」

「お～お～、それで誤魔化してるつもりか？
思いっきり“しまった！”って顔してるぞ。
どういう意味か言ってみろ」

「しっ、してないです。意味なんて・・・
そっ、それなら櫻井さんも打ち上げの日に、俺に電話かけてきて、何が言いたかったんですか」

「あぁ、あれか・・・
あれは本当にお前の声が聞きたかっただけだよ」


あらためて目の前で言われると、超照れるんですけど。