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「お～い、ニュースニュース！
転校生が来たらしいよ。
どのクラスかまでは聞こえなかったけど」

「おっ、マジか」

「男？女？」

「男らしい」

「なぁんだ、つまんねぇの」


耳に入るの早っ！


「潤、転校生だって・・・まさかね・・・」

「あいつ・・・だよ」

「はぁ？何で知ってるの？」

「知ってるんじゃなくて、実はさっき、一時間目のときに、車を降りて入ってくるの見たんだ」

「だから急に声だしたんだ」

「ちょっと、びっくりしちゃってさ」


短い休み時間は、その転校生の話題で大盛り上がり。
俺達の２人の気分はダダ下がり。


「あいつのあのときの挨拶、そう言う意味だったんだよ。
この学校に転校してきただけで憂鬱なのに、同じクラスだけにはなりたくないよな」

「あぁ、そうだな」


普通なら親が来るはずなのに、どうしてあの人が着いてきたんだろう。
組長ともなると、そうそう子供の事とは言え、動くことが出来ないんだろうな。


「あいつには、いつもあの人が付いているのかな？」

「何、あの人って・・・」

「いやっ・・・何でもない」


休み時間も終わり、二時間目の授業が始まった。