知らない世界
第10章 やきもちからの・・・
何だよ何だよ、俺が何もわからないからって、遠回しに言うんじゃねぇよ。
「なぁ、何だよ・・・教えろよ!」
「さぁ、そろそろ帰らないと・・・」
「えっ・・・もう?」
「お前のお袋さんと、1時間くらいって約束したからな」
「なぁ、もう少し・・・駄目か?」
「可愛いこと言うね。
でも約束は約束だから、次から会えなくなる」
「ん・・・」
夢から覚めたような感覚。
「そうだ!
お前が2度とやきもちをやかなくてもすむように、これをやるよ・・・はいっ!」
ポケットから出したのは鍵だった。
「これは?」
「この部屋の鍵だよ。
お前にやるから、いつでも来い。
だから、可愛いやきもちはもうやくな」
「うん・・・」
受け取った鍵を握りしめた。
「どうだ、嬉しいか?」
「べっ、べっ、別に・・・」
「このガキは、素直じゃないね」
そう言って、また抱き締めた。
嬉しさと恥ずかしさを隠すための、俺の口から出た精一杯の強がりだった。
「さぁ、送るよ」
「うん!」
さっきのキスとは違う、軽いキス。
受け取った鍵をポケットに入れ、二人で部屋を出た。
ここに来る前より、心が軽くなった俺でした。
「なぁ、何だよ・・・教えろよ!」
「さぁ、そろそろ帰らないと・・・」
「えっ・・・もう?」
「お前のお袋さんと、1時間くらいって約束したからな」
「なぁ、もう少し・・・駄目か?」
「可愛いこと言うね。
でも約束は約束だから、次から会えなくなる」
「ん・・・」
夢から覚めたような感覚。
「そうだ!
お前が2度とやきもちをやかなくてもすむように、これをやるよ・・・はいっ!」
ポケットから出したのは鍵だった。
「これは?」
「この部屋の鍵だよ。
お前にやるから、いつでも来い。
だから、可愛いやきもちはもうやくな」
「うん・・・」
受け取った鍵を握りしめた。
「どうだ、嬉しいか?」
「べっ、べっ、別に・・・」
「このガキは、素直じゃないね」
そう言って、また抱き締めた。
嬉しさと恥ずかしさを隠すための、俺の口から出た精一杯の強がりだった。
「さぁ、送るよ」
「うん!」
さっきのキスとは違う、軽いキス。
受け取った鍵をポケットに入れ、二人で部屋を出た。
ここに来る前より、心が軽くなった俺でした。