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知らない世界

第11章 かずの心の準備

週末、3人で買い物に出掛けた。


「おいかず、修学旅行の時に告るのか?」

「その前に、この学校のやつなのか?」

「いやぁ・・・まぁ・・・」

「そうなのか?
なぁなぁ誰なんだよ、教えろよ」

「バカっ・・・教えられるわけないだろ」

「ほぼ毎日告られて、断るのも大変だろうから、この辺で何とかしないと」

「俺からしたら羨ましいかぎりだけどね」

「うん・・・」

「まぁ、俺達がとやかく言うことでもないしな。
ただ、あまりにも元気のないお前を見て、櫻井さんも組の人達も心配してるんだぜ」

「えっ、連中が?マジで?
俺、態度に出てたんだ。
超はずかしいんですけど・・・」

「よしっ、この話はこれでおしまい。
早く買い物済ませて、ゲーセン寄って行こうぜ」


買い物を済ませ、ロッカーに荷物を預けていざゲーセンへ。
ひとしきり遊んで、店の手伝いまでに帰った。


「とうとうかずの好きな子が誰かわかるんだ」


ドキドキしているかずには悪いけど、俺は何だかワクワクしている。


「かずの後、着いてっちゃおうかな」




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