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知らない世界

第11章 かずの心の準備

午前中レッスンを受け、午後からテスト。
俺も雅紀も問題なく滑り、かずも初心者だったとは思えないくらいの滑りを見せた。
その後は自由時間。
俺達はギリギリまで滑り続けた。


「ふぅ・・・疲れた。
飯の時間まであまりないけど、風呂行こうぜ」

「おぉ、行こう行こう」

「おい、潤」

「んっ・・・何かず?」

「飯食った後の自由時間、ちょっと付き合ってくんないかな?」

「付き合うってどこに?
お土産買うなら俺も買うからいいよ」

「いやっ、お土産の事じゃないんだけど・・・」

「・・・あっ!?お前とおとお・・・
でも俺が着いていったりしたらマズくないか?」

「マズいどころか、お前が来ないと駄目なんだって」

「俺がって・・・何で?邪魔じゃねぇ?」

「邪魔なんて・・・また声かけるから」

「あぁ、わかった」


俺が行ったら邪魔だと思うし、相手の子にまた変な風に見られたりしちゃわないかな?

まぁいいか。
どちらにしてもいよいよどの子かわかるって事だよね。


「どんな子だろ・・・
やっぱこの学校の子だったんだな。
ヤバイ、俺の方が何かドキドキしてきちゃったよ」 


これでようやく、どの子かわかるんだ。

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