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知らない世界

第11章 かずの心の準備

風呂から出ると、すぐに夕食の時間。


「おい潤、お土産買いに行こうぜ。
もう今日しか買う時間ないからさ」

「うん・・・そうだな。
食ったら行こうぜ」


あいつに何も言ってこないけど、いいのかな?
まぁ、むしろ俺がついて行かない方がいいに決まってるんだけどね。


「ふ~、食った食った。潤、行こうぜ」


食堂を出て、お土産売り場に向かうと、考えていることはみんな一緒。
お土産売り場は俺達学生であふれかえっていた。


「お袋にはこれと、客にだすのは・・・これにしようかな?
あと組の人達は・・・う~ん・・・
これとこれと・・・あとこれにしようかな」


お小遣いをもらったので、そのぶん一杯買っていかないとね。

お土産を抱えて、ふと食堂の方へ目を向けると、女の子と話しているかずの姿があった。


「おっ、あの子か?」


お金を払って後をつけようなんて思い、レジに向かうと、もうかずの姿はなくなってた。


「あれっ?いない・・・
まぁ、いいか。俺着いていくこともないしな」


お金を支払い、部屋に戻ろうとした。
雅紀もお土産抱えて近づいてきた。


「潤、すげぇ買ったな。
お前そんなに買ってどうすんの?」





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