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知らない世界

第12章 ついに告白

「俺がいたら、余計に言えなくなっちゃうんじゃねぇの?」

「お前がいないと成立しねぇの」

「何で?何でなんだよ」

「だから・・・お前なの」

「お前なのって・・・何が?」

「何がって・・・お前は鈍いね。
だから好きなの・・・お前の事が大好きなの」

「・・・???」

「ビックリするのも無理はないよ。
だから言おうかどうか、凄く悩んだんだよ。
・・・あれっ?潤どうした」


俺はそのままゆっくりと立ち上がった。
そしてゆっくりと背中を向けた。


「おっ、俺先に部屋にもどってるよ。
やっぱじゃ、邪魔しちゃい・いけないから」


そのまま部屋に向かって歩き出した。


「あっ、潤待って!」


後を追いかけてくるかず。
何気に歩く速度が速くなる俺。
でも何で俺は逃げるようにかずから離れようとしてるんだ?
そう言うときに限ってエレベーターが来ない。
部屋の階まで階段で行こう。


「お願いだから待って、潤」


追い付いたかずに腕を掴まれた。
そのまま近くにあった非常口から、外に引っ張り出された。


「何で逃げるの?」

「にっ、逃げて・・・ない。
邪魔しちゃ・・・いけない・・・からさ」

「俺マジ・・・だから」

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