テキストサイズ

知らない世界

第12章 ついに告白

返事って言われても・・・


「Yesなら俺的には凄く嬉しいんだけど、もしも答えがNoでも、お前の事うらんだりしないから」

「じゃあ正直に言うよ・・・答えはNo だ」

「・・・」


うらまないと言っていたけど、やっぱ軽くショックみたい。


「できることなら、これからも仲良くしていきたいと思ってる」


軽くショックどころか、そこそこショックだったかも。


「何か・・・ごめん。
俺達がお前の気も知らないで、無責任に告っちやえなんて言ったから、傷つけたみたいで・・・」

「正直ショックだけど、お前に正直に気持ちを伝えられて、スッキリしたよ。
俺の方こそ悪かったな。
これからも仲良くしてくれるか?」

「もちろんだよ、かず」


申し訳ない気持ちと、ホッとした気持ち。


「1つだけお願いがあるんだけど・・・」

「俺にできることなら」


下を向いて、フラッと俺に近づいてきた。


「どうした、かず・・・わぁっ!」

 
俺に抱き付いてきたかず。


「少しでいいから、このままで・・・」

「かず・・・」


俺は抱き締めることができず、ただされるがまま立っていた。


「ありがとう・・・さぁ、部屋に行こう」


人がいないのを確認して、また非常口から中に入り、部屋に戻った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ