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知らない世界

第12章 ついに告白

「どうした潤、俺の顔に何かついてるか?」

「いや・・・別に・・・」


思いのほか元気なかず。
俺は心のなかで“ごめん・・・”と謝った。


「やっぱ買おう!
ガキだって笑われても、いいや」


食事をとっとと終わらせた。


「ごめん、先いくわ」


そう言って売店に向かった。
回りに学生がいないことを確認して、目的の物を手にしてレジに行った。
お金を支払い、買ったものをポケットに入れた。
駆け足まで行かないけど、小走りで部屋に戻った。
部屋に戻ると、荷物とお土産を整理しながら、カバンの奥底に今買った物を入れた。


「何か俺、悪いことしてるみたい」


何かヤバイ物でも運ばされているような・・・
白い物とかさ。


「テレビの見すぎだよ、ば~か」


と、自分でツッコム俺。
やっぱりヤ⚪ザと一緒にいると、こうなってしまうんだろうか?
実態は知らないけどね。
映画やドラマからの抜粋知識。

時間になり荷物を持ってロビーへ。
退所式を済ませバスに乗り込んだ。
行きとは違って静かなバス内。
発車数分後、バスの中は寝息しか聞こえなくなった。
俺はやっぱり眠れなかった。


「今日お土産渡しに行こうか・・・
いやっ、休みだし明日にしよう」

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