テキストサイズ

知らない世界

第13章 まさかの告白

「かず、そろそろ俺達・・・」

「そうだな、あまり遅くなっても叔母さん心配するといけないからな。
お~い、潤と雅紀が帰るから、車出してくれ」


お土産も渡せたし、お茶もごちそうになって、家まで送ってもらうことにした。


「はいっ、今車まわします。
・・・あっ、兄貴ご苦労様です。
若が修学旅行からお帰りになりました。
潤と雅紀も来ていて、今から送るところです」


今兄貴って言ったよね、兄貴って。
てことは、帰ってきたのって・・・


「若、お帰りなさい。
どうでした、修学旅行は」


翔さんだった。
俺は顔を見られず、下を向いていた。


「若、車準備できました」

「なんだ、もう帰るのか?」

「潤がみんなにってお土産を買ってくれたんだ」

「そうか、それは悪かったな。ありがとう」

「いっ、いえど、どういたしまして」


何、俺・・・すげぇ緊張している。


「おい大野、お前今日事務所当番だったよな」

「そうですけど」

「反対方向だから、俺が送っていくよ」


押せっ・・・押すんだ翔さん。


「いやっ、兄貴いいです。
俺が送っていくんで大丈夫です」


何だ?
大野さんも全然引かないな。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ