テキストサイズ

知らない世界

第13章 まさかの告白

「お前が大丈夫ならいいけど。
まぁ、2人を無事送り届けてくれ」

「はいっ、ちゃんと送り届けます」


また引くんかい!
何だよ、押しが足りないんだよ、翔さんは。


「潤、雅紀、送るよ」

「はい、お願いします。
じゃあかず、また来週な」

「じゃあな。頼むな、大野」

「はいっ」


帰る俺達を玄関まで見送りに来た翔さん。
靴を履く俺の肩を2人バレないように掴んだ。


「後で電話するから」


小さな声で耳元で囁いた。
先に車に乗り込んだ雅紀に気付かれないように、翔さんの顔を見た。
翔さんは2本の指を自分の唇にあて、その指で俺の唇に触れた。


「今はこれで我慢して」


あまりの恥ずかしさに、俺はまた顔が熱くなった。
本当にキスをするより、何だかこの・・・
エロいんですけど。


「うん・・・」


うなづいて、慌てて車に乗り込んだ。
毎度の事だけど、心臓のドキドキがハンパない。
2人に聞こえないだろうか。
そんな事を考えていたら、また余計に心臓がドキドキしてきたよ。



「そうだ2人共、1時間くらい時間あるか?」

「俺はいいですけど・・・潤、お前は?」

「時間ですか?どうかされたんですか?」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ