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知らない世界

第2章 まさかのクラスメイト

あいつは相変わらず、好き勝手やっている。
泣きを見ているやつは、たくさんいる。
それを知っていて、俺は何もできない。
情けねぇ・・・

でもそれは、お袋との約束。
もう二度と喧嘩しないと自分で決めたから。
はぁ・・・


お袋に頼まれ買い出しに出た俺。


「ったく、俺は車に乗れないんだから・・・
ちゃんといるものメモしてけっつうの。
くっそぉ・・・重たい」


重たい荷物を両手に持って店に帰る途中、女の子3人組がそわそわしながら、何かを見ていた。
俺はさりげなく近づいてみた。


「どうしよう・・・警察に電話しようか?」


そんな会話が聞こえ、彼女達の視線の方に目をやった。


「あっ、あいつ・・・」


あいつ、二宮とあのときの舎弟2人が、また学生にからんでいた。


「あっ潤・・・おばさんに頼まれて買い物?」

「雅紀、これ持って店に行ってくれ」

「いいけど・・・潤、どこ行くの?」


いてもたってもいられず、買ったものをたまたま通りかかった雅紀に渡し、からまれている連中を助けに行った。
近づいて行くと制服から、からまれていたのは同じ学校のやつとわかった。


「てめぇら・・・やめねぇか」


3人の肩を掴み、2人の学生から引き離した。







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