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知らない世界

第14章 子供から大人へ

「あっ、さっきこの部屋に来るとき、エレベーターを待っていたら、お水みたいな女の人が降りてきて、俺に思いきりぶつかっておきながら、邪魔だって文句言いやがって、クソムカついた」


俺を抱き締める力が緩んだ。


「ムカついたから追いかけようとしたけど止めたんだ。
自分でいうのも変だけど、俺もまるくなったよ。
・・・どうしたの、翔さん?」


目を合わせない翔さん。


「ねぇ翔さん・・・どうしたの?」

「潤、お前今日店の手伝いはいいのか?」

「うん、お土産持って行くって言ってあるから、今日は大丈夫・・・何で?」

「んっ?ちょっと気になって・・・
ほら、もう一度・・・キス」


翔さんの体をよじ登るように、キスをした。


「んふっ・・・はぁ・・・」


体がどんどん熱くなっていく。


「潤、キスして感じた?」

「えっ、どういうこと?」

「キスだけなのに顔と首筋がほんのり紅くなってるぞ。
しかも体が凄く熱くなってる」

「わからないけど、キスすると体が熱くなっていくだ。どうしてかな?」

「そっか・・・じゃあそろそろいいかな?」

「なっ、何?
いいって、何がいいの?・・・ねぇ、翔さん」





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