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知らない世界

第15章 しばらくの別れ。

『学校終わったか?
ところで明日、時間あるか?』

『うん、あるよ。
でもいつも会う曜日と違うけど、どうかした?』

『ちょっと急だけど、話したいことがあって』

『わかった、明日行くね』

『お前の料理で酒呑みたいな。
何か作ってくれないか?』

『いいよ。買い出ししてから行くね』

『明日も可愛い姿、見せてくれよ』

『もう・・・そう言うこと言うなよ。じゃあね』


「あぁっ!!わかったよ」


その声に驚いて、携帯を落としそうになる。


「なっ、何だよ急に大きな声出して。
ったく、携帯落とすとこだったよ」

「潤お前・・・彼女できたんじゃねぇ?」


・・・ドキッ!!
彼女・・・ではないんだけど・・・


「バッ、バカ・・・そんなのいねぇよ」

「俺に内緒で彼女つくって、毎日イイコトしてんじゃねぇの?」


彼女とじゃないし、毎日じゃないけど・・・
いいことはしてる・・・かな?


「俺なんか毎日悶々としてるんだぜ。
自分でして、スッキリはするけど、終わると結構むなしいもんだよな」

「だから・・・いないしできてもないし」


みんなそんなにも溜まるもんなんだ。
しかも毎日のように自分でしてるって・・・
今までの俺っておかしかったのかな?

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