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知らない世界

第15章 しばらくの別れ。

次の日、翔さんのマンション近くのスーパーで、買い物してから向かった。


「んっ?まだ帰ってきてないな」


そんなちょっと女子っぽい事を思いながら、部屋に向かった。


「何かいつもに比べると、部屋綺麗じゃねぇ?」


やっぱどこか女子っぽい事を考えてしまう。
これが前に翔さんに言われた“やきもち”とかいうやつなんだろうか?


「まっ、いいか。
とりあえず、料理しよっ」


翔さんの家でいつも使っているエプロンをして、イヤホンをつけて音楽を聞きながら料理を始めた。
間もなくして、翔さんが帰ってきた。
イヤホンをしていて、ドアが開く音も翔さんの足音も聞こえず、全く気が付かず料理を続けた。


「・・・・・・わぁっっっ!!」

「じゅ~ん・・・ただいま」


後ろから抱き締められた。
抱き締める手は、エプロンの中に滑り込ませている。
その手はすでに俺の体を撫でている。


「も~ビックリしてもう少しで包丁、落とすところだったよ」

「俺に気が付かないし、料理している姿が可愛かったし・・・ついつい」

「なっ・ちょっ・ちょっと何してんだよ。
今作ってるんだから・・・やっ、やめろって」


俺といるときの翔さんの姿、組の人には想像つかないだろうね。




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