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知らない世界

第15章 しばらくの別れ。

「はいはい、料理の手を止めないで。
気にしないで進めてください」

「バカバカ、そんなことしてたらできるわけないだろ・・・なっ、何するんだよ」


エプロンの中に滑り込ませている手は、料理をしていて抵抗できない俺の服を器用に脱がせていく。


「何て言う格好させるんだよ。
・・・バカッ、それは駄目だって」

「何でだよ。
上だけ裸になっても面白くないだろ?
だから下も全部脱いで・・・」


ズボンと下着を一気に下ろされた。


「バカッ・・・恥ずかしい格好させやがって」

「何が恥ずかしいんだよ。
裸にエプロン・・・最高じゃねぇか。
さぁ、俺も着替えてこよっ」


何が裸にエプロンだよ。
今のうちに下だけでも・・・ない?
あいつ、どこへ隠しやがった。

料理の手を止め、服を探す。
スウェットの下だけはいた翔さんが、またキッチンにやって来た。


「お前の服なら、洗濯機に入れたぜ。
だから・・・今はその姿で料理するしかないの。
わかった、じゅ~ん君」

「もぉ・・・」


しかたなくそのまま料理を続けた。
椅子に座り、ビールを飲み方始める翔さん。


「あんまり見るなよな」

「ふふ~ん・・・いい眺め」

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