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知らない世界

第16章 素直な俺

「お前の方こそ、可愛い子に言い寄られても断れよ」

「それは大丈夫だよ。
だって俺、全然モテないからさ」

「お前みたいなイケメン、モテないのが不思議だよな。
まぁ俺にとっては好都合だけとな」

「俺の回りは男ばったりだよ」

「お前まさか、男に言い寄られたりしてないよな?」


ドキッ!!
かずに告られ、大野さんに告られ、しかもキスされたなんてバレたら、ちょっとした修羅場になるかも。


「そっ、そんなことあるわけないだろ。 
変なこと言うなよ」


俺の嘘、バレませんように。


「俺がお前に惚れるくらいだから、もしかしたら言い寄ってくる男がいるかもしれないから気をつけろよ」


気のせいか、ちょっと怖い顔に見える。
でもこの目、やっぱじっと見ていると、吸い込まれてしまいそう。
自然と体が引き寄せられる。
翔さんの首に手を回し、俺からキスをした。


「お前、キス上手くなったな。
本当にキスしてるの、俺とだけか?」

「何だよそれ、どういう意味だよ」


ちょっと膨れっ面で翔さんを見た。


「すまんすまん、ついからかいたくなるんだよ。それだけお前が俺とのHで著しく成長、大人になっていってるってことだよ。
なんと言うか、色気も増したかな?」

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