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知らない世界

第20章 いわゆるカチコミ

人の視界から少し離れた路地。
後ろの高い靴だからか、目線が俺と同じこの女に壁に押し付けられた。


「何する気だ」

「たまにはあんたみたいに、生意気なガキ相手にするのもいいかなってね」


派手な色のマニキュアを塗った手で、俺の頬撫でる。


「あんたもたまには、私みたいな大人の女性を相手にしてみたいでしょ?」


頬を撫でていた手で俺の手を掴み、自分の胸を触らせた。


「あんたの周りに、私みたいに色気のある女、いないでしょ?
どお?興奮してきたんじゃない?」


手を伸ばし、俺の下半身を触ろうとした。
俺はその手を強く掴んだ。


「痛いっ・・・痛いじゃない、離してよ」

「俺はあんたみたいな自信過剰で、お水っぽい女が大嫌いなんだよ!」


手を離しその場を離れようとした。


「待ちなさいよ。私に恥をかかせるつもり?」


そんな言葉も無視をして歩いていった。
路地を抜けると歩いてきた男の人にぶつかった。


「イテェなコノヤロウ、どこ見て歩いてんだよ」

「あんたこそどこ見て歩いてんだ」

「何だその口のききかたは・・・あれっ?
お前は確か二宮んとこの・・・」












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