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倒れたテーブルを起こし、買ってきたビールを置いた。


「お前喧嘩強いな。本当にかたぎの高校生か？」


そんなことを言いながら縛られていたロープを外した。
チャンスと思ったのもつかの間。
床に座らされ、腕と体をソファーに縛り付けられ、体の前で手首を縛られた。


「腹減ってるだろ？」

「減ってない」

「まぁ意地張んなって。
ほれ、おにぎりでも食えよ」


縛られた手に持たせてくれた。


「おいっ、こいつ俺が見てるから、ちょっと抜いてくるか？」

「こいつ、一人じゃ駄目だよ」

「何でだよ？こんなに縛り付けてるから、もう逃げ出すなんて出来ないよ」

「そうじゃなくて・・・」

「じゃなくて、何だよ？」


俺と目が合う男。
ニヤリと笑って、また唇を舐めてみた。
慌てて目をそらした。


「いいよ、一緒に見張ってるよ」


手に持たせてくれたおにぎりを食べると、疲れからかそのまま朝まで眠ってしまった。
朝になり、組の人達が次々とやって来た。


「おいっ起きろ！」


その声に二人の男は目を覚ました。


「何だよこの散らかりようは・・・？
何だこのガキ？」

「んっ・・・はっ！」


髪の毛を掴まれ、目を覚ました。