知らない世界
第21章 人質?
事務所に着くと車を飛び降り、階段を駆け上がった。
「兄貴、お帰りなさい」
「みんな連絡は取れたか?」
「あと一人、今かけて・・・あっ、出ました。
もしもし、今どこだ?・・・あぁ、わかった。
兄貴、みんな連絡つきました。
誰のことですかね」
俺は大野と目を合わせると、事務所の電話が鳴った。
「もしもし・・・あっはい・・・
兄貴、名張組からです」
奪い取るように、受話器を受け取った。
『もしもし、櫻井だ。
うちのもんの事で話って何だ!』
『若い者の教育もろくにできない櫻井さんですか?
と言うか、お前んとこはまだ女も知らないようなケツの青いガキをて入りさせてるのか?
そんなにもお前んとこ、人手不足なのか?』
『心配してもらわなくても、人手不足じゃねぇよ。
あんたが言うようなガキなんか、うちの組にはいねぇよ』
『そうか?
うちのもんの手をやかせるような、いきのいいのが出入りしてるだろ?
2代目の同級生とかなんとか・・・』
やっぱり潤だ!
『潤は組の者じゃねぇ!ただの若の友達だ』
『こいつ潤って言うんだ。可愛い名前だな。
友達だろうと、出入りしていれば組員と同じもんだよ』
「兄貴、お帰りなさい」
「みんな連絡は取れたか?」
「あと一人、今かけて・・・あっ、出ました。
もしもし、今どこだ?・・・あぁ、わかった。
兄貴、みんな連絡つきました。
誰のことですかね」
俺は大野と目を合わせると、事務所の電話が鳴った。
「もしもし・・・あっはい・・・
兄貴、名張組からです」
奪い取るように、受話器を受け取った。
『もしもし、櫻井だ。
うちのもんの事で話って何だ!』
『若い者の教育もろくにできない櫻井さんですか?
と言うか、お前んとこはまだ女も知らないようなケツの青いガキをて入りさせてるのか?
そんなにもお前んとこ、人手不足なのか?』
『心配してもらわなくても、人手不足じゃねぇよ。
あんたが言うようなガキなんか、うちの組にはいねぇよ』
『そうか?
うちのもんの手をやかせるような、いきのいいのが出入りしてるだろ?
2代目の同級生とかなんとか・・・』
やっぱり潤だ!
『潤は組の者じゃねぇ!ただの若の友達だ』
『こいつ潤って言うんだ。可愛い名前だな。
友達だろうと、出入りしていれば組員と同じもんだよ』